新型コロナウィルス対策~ウィルスに強い身体をつくるには

どんなに気をつけても感染を完全に防ぐことはできません。

もし感染してしまっても重症化させないために、初期段階で回復させることが重要です。そのためには、免疫力を高める必要があります。

本記事では免疫力を高めるために有効な対策を紹介します。

免疫力を高めるため、日頃から取り組むべきこと

一朝一夕に免疫力の高い体にならないため、日頃から意識して以下のような対策に取り組み、体質を改善することをおススメします。

バランスの取れた食事と十分な睡眠をとり、 適度な運動をする

免疫力を高めるには健康な体を維持することが基本になるため、良質な食事と睡眠、適度な運動は必須になります。
また、ストレスが高くなると免疫力が弱くなるため、ストレスを溜めないことも重要です。

ビタミンDを体内に蓄える

ビタミンDには免疫力を調整する働きがあるため、感染症の発症や悪化の予防に有用と知られています。新型コロナウィルスについてもビタミンDの効果を示すような事例が報告されています。

事例1
新型コロナウィルスに感染した人のうち、ビタミンDの濃度の高い人は軽症で済み、濃度の低い人は肺炎を起こして重症になる傾向があります。
・『ビタミンD補給は新型コロナウィルス感染患者の臨床転帰を改善する可能性があるー212名の解析』(2020.4.15 サウスイースタン・フィリピン大学)
『ビタミンD不足が重症のCOVID-19で蔓延』(2020.4.24 アメリカ ニューオリンズ健康科学センター)

事例2
北緯35度以上の国の方が新型コロナウィルスによる死亡率が高いとの報告もあります。これは日照時間が関係していそうです。日光浴でビタミンDが体内に作れられるため、体内のビタミンDの濃度が死亡率に影響しているのかもしれません。
『北緯35度より南の国ではCOVID-19の死亡率が低い。これは重症化を左右する要因としてビタミンDを支持する』(2020.4.30 イギリスとアイルランドの共同研究)

事例3
各国の死亡者の数を見ると、白人の方が死亡率が高く、有色人種の方が死亡率が低いという傾向が見られます。これも、有色人種の方が太陽の光を浴びた時にビタミンDが作られやすいということが関係しているのかもしれません。

食事やサプリメントでビタミンDを摂取する

ビタミンDは魚や卵、キノコ類に含まれています。サプリメントでも摂取できますが、摂りすぎると高カルシウム血症になり急性腎不全を引き起こすリスクがあるので、注意が必要です。

日光浴でビタミンDをつくる

日光浴をすると体内でビタミンDが作られます。そのため、適度な日光浴(1日に1~2回、15~30分程度)をするとよいです。ただ、一度の日光浴で作られるビタミンDはごくわずかのため、習慣としてコツコツ続け、体内にビタミンDを蓄積していくことが大切です。
なお、ビタミンDはコレステロールが分解されて作られるため、適度なコレステロールの摂取も必要になります。
あー坊
あー坊

安易にサプリメントに頼らず、バランスのよい食事をとって、日光浴を習慣にするとよさそうだね。あと、日光浴をするときは日焼け止めはしないでね。

メラトニンがしっかり分泌される体にする

メラトニンという免疫力を調整したり、免疫力を向上させる神経伝達物質があります。メラトニンは真っ暗な状態にならないと分泌されないので、夜は暗くして眠る必要があります。(真っ暗にできない環境であればアイマスクを使用するとよい)
朝に日の光を浴びるとメラトニンの分泌が一旦、リセットされますが、「夜は真っ暗にして寝る→朝に日光を浴びる」というサイクルを繰り返すことで次第に体内でメラトニンがしっかり分泌される体になっていきます。
ぐんそう
ぐんそう

メラトニンには癌を予防する効果もあるので、この際にしっかり体質を改善しておきたいね。

緑茶を飲む

緑茶にふくまれるカテキンには抗ウィルス効果があるため、新型コロナウィルスに対しても効果が期待できます。また、ビタミンCを一緒にとることでカテキンが安定化するので、効果が高まります。

下痢や便秘などの腸の不調があれば治す

腸は免疫機能の大半を担っている重要な器官です。そのため、感染した時に腸が十分働くよう、下痢や便秘などの腸の不調がある場合は食事を見直して解消しておきましょう。
はーちん
はーちん

冷たい飲み物を飲んでお腹を壊すことが多いから、冷たいものは控えなきゃ。。

感染初期にすべきこと

新型コロナウィルスに感染すると初期段階では風邪のような症状がでます。重症化を防ぐには、この初期段階(1~2日)でしっかり治すことが重要です。

高齢者以外や持病のない人であれば、免疫力を高めることで感染の初期段階で十分に新型コロナウィルスを駆逐することができるそうです。

ここでは感染初期段階で免疫力を高めるために必要な対応について紹介します。

横になって安静にすること

血液には免疫細胞が多く含まれています。そして、血液は心臓によって体中には運ばれているので、心臓が上手く働くようにサポートすることが感染に対抗する第一歩になります。
そのためには横になって安静にしていることが必要になります。

熱が出たら体を温めて熱を下げない

感染の初期に熱がでます。熱がでると私たちは薬で熱を下げようとしますが、これはよくありません。
免疫細胞である白血球は体温が上がった時に活発に働きます。人間の体がウィルスに感染すると免疫力を上げるために自ら体温を上げているので、薬で無理に熱を下げず、水分をしっかりとって自然に熱が下がるまで待ちましょう。
また、体が冷えないようしっかり布団の中に入っておくことも大事です。
ぐんそう
ぐんそう

ウィルスが熱を出しているんじゃなくて、体がウィルスと戦うために熱を上げているんだね。

水分と塩分をしっかり摂る

熱があがって汗をかきますが、脱水状態になると免疫力が下がってしまいます。そのため、十分な水分と適度な塩分をとる必要があります。体を冷やさないよう、ぬるくしたOS-1などの経口補水液を飲むとよいでしょう。

ビタミンCを摂る

免疫機能の一翼を担うリンパ球が働くためにビタミンCが必要になります。そのため、ビタミンCを意識してとりましょう。ビタミンCはレモン、オレンジ、パプリカ、ブロッコリーなどから摂れますが、特にキウイフルーツがオススメです。

必要な栄養だけとって食べ過ぎない

体内の免疫細胞の70%が腸にありますが、食事中は腸にて免疫機能が働きにくくなってしまいます。そのため、感染初期の時期は必要な栄養素のみとって、食事は最低限に済ませましょう。
あー坊
あー坊

体力をつけるため、いっぱい栄養を摂ろうと考えがちだけど、感染初期は控えたほうがいいんだね。

夜は部屋を真っ暗にして寝る

日頃から取り組むべき対策にも書きましたが、免疫力を高めるために夜は暗くして寝ることでメラトニンがしっかり分泌されるようにしましょう。

まとめ

新型コロナウィルスに対抗するため、免疫力を高める対策を紹介しましたが、これらの対策は何も特別なものではありません。これまで健康に良いと言われてきたことですし、意識すれば簡単に取り組めることです。新型コロナウィルス以外にも有効な対策なので、これを機に取り組んでいきたいですね。

高齢者や持病のある人でなければ、風邪の症状がでた初期段階(1~2日)で自分の免疫力によってしっかり回復させ、重症化させないことが重要です。病院に行くと、人からウィルスをもらうリスクや自分がウィルスを拡散してしまうリスクもあるため、安易に通院するのは控えましょう。

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