2020年に見られる天体ショーをまとめてみました。2020年は定番の流星群の他に、部分日食や接近する火星をみるチャンスがあります。天気に恵まれるといいですね。
Contents
1月
1月4日 しぶんぎ座流星群
しぶんぎ座流星群は、ペルセウス座流星群、ふたご座流星群と並ぶ、三大流星群のひとつとされますが、活動が活発な時間帯が数時間に限られ、貴重な天体ショーになります。4日未明と5日未明に1時間あたり20個程度の流星の出現が予想されています。
「マックホルツ第一周期彗星」や「ヘール・ボップ彗星」などが母天体と考えられています。
2月
(特に注目すべきものはありません)
3月
3月18~19日 月、火星、木星、土星の集合
明け方の空に月、火星、木星、土星の4天体が集合して見られます。また、火星、木星、土星の3天体の集合は、3月中見ることができます。3惑星が集合して見られるのは、20年ぶりの現象になります。
4月
4月3~4日 金星がプレアデス星団に侵入
東方最大離角頃の金星(宵の明星)がプレアデス星団の中に見られます。この現象は2050年頃まで8年周期でみられる珍しいものです。
5月
(特に注目すべきものはありません)
6月
6月初旬 水星観察の好機
水星が東方最大離角となり、5月29日~6月14日の夕方の西北西の空に水星が満ち欠けしていく様子を見ることができます。
6月21日 部分日食
アフリカ中央付近から台湾にかけての地域で金環日食が見られます。日本では
全国で部分日食を観察することができます。(東京では16時11分頃)日本で次に日食がみられるのは2023年4月になります。
7月
(特に注目すべきものはありません)
8月
8月12日 ペルセウス座流星群
月明かりで見にくくはなりますが、北東の空を放射点とした流星群が見られます。12日22頃、13日未明には1時間あたり30~40個程度の流星の出現が予想されています。
9月
(特に注目すべきものはありません)
10月
10月6日 火星大接近
10月6日の前後1か月程度の期間に地球に大接近した火星をみることができます。火星の公転周期は687日ですが、次の大接近は2035年になります。
11月
(特に注目すべきものはありません)
12月
12月13日 ふたご座流星群
2020年のふたご座流星群は月明かりがなく、好条件下で観察できそうです。13日夜から14日未明にかけて1時間あたり60~80個程度の流星の出現が予想されています。14日夜はピークを過ぎていますが、1時間あたり30~40個程度の流星の出現が予想されています。
ふたご座流星群の母天体は、小惑星「フェートン」と考えられています。フェートンは、太陽の周りを1.43年という短周期でまわっています。かつては彗星でしたが、大半のガスやチリを放出して尾がなくなり、現在は小惑星となっています。