【リスト】ハンガリー狂詩曲第2番/ピアノの魔術師が作曲した最も有名な狂詩曲

ハンガリー狂詩曲第2番はトムとジェリーの「ピアノ・コンサート」にて、トムが演奏していたことでもよく知られている曲です。

本記事ではこの曲を紹介します。

Tiffany Poon – Liszt – Hungarian Rhapsody No 2 in C Sharp Minor
演奏者: Tiffany Poon

概要

ハンガリー狂詩曲」は1853年フランツ・リストが発表したピアノ独奏のための作品集です。

この作品集はリストが母国ハンガリーを表現した作品で全19曲あり、中でも第2番が最も有名です。
第2番は好評だったため、後にオーケストラ・バージョンも作成されました。

ハンガリー狂詩曲第2番(リスト)
オーケストラバージョン(1978年 カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 )
しかし、リストがハンガリーの音楽だと思って取り入れたものが実はジプシーの音楽でした。当時のハンガリーにはジプシーに対して偏見を持っている人がいて、彼らにとってこの曲は不評だったようです。

狂詩曲とは?

狂詩曲(ラプソディ)とは、民族的または叙事的な内容を自由な形式で表現した曲です。

異なる曲調をメドレーのようにつなげたり、既存のメロディを引用することが多いです。
ぐんそう
ぐんそう

本記事で紹介したハンガリー狂詩曲第2番では、前半と後半で曲調が異なるね。

フランツ・リスト(1811~1886年)

ハンガリー出身で現在のドイツやオーストリアなどで活動したピアニスト、ロマン派の作曲家。歴代最高のピアニストと評価され、「ピアノの魔術師」とも呼ばれました。また、作曲家としては難易度の高いピアノ曲を数多く残しました。

リストは指が長かったことでも有名で、13度(白い鍵盤13個分。例えばドから1オクターブ上のラまで。)まで届いたそうです。
ぐんそう
ぐんそう

ラフマニノフもリストと同じくらい指が長かったそうです。
ちなみに私は9度までしか届きません。みなさんは何度まで届きますか?

ロマン派音楽とは?

19世紀のヨーロッパを中心とする音楽を指し、クラシック音楽の全盛期ともいえる時代の音楽です。従来の古典派音楽に比べてより大衆的で自由な音楽ですが、特にこれと言った明確な特徴はありません。

ベートーヴェン」が古典派音楽の集大成かつロマン派音楽の先駆けと言われていますが、ロマン派音楽の代表的な作曲家には、「リスト」の他に、「ショパン」「シューマン」「ヴェルディ」「ワーグナー」「ブラームス」がいます。

個人的な感想

ゆったりと重厚な曲調から始まり、中盤以降、テンポが上がって曲調も目まぐるしく変わっていき、ジェットコースターに乗っているかのようです。聴き終わった時にまるで1つの物語を観終わったかのようにお腹いっぱいになります。

ホロビッツ」や「ラン・ラン」によるアレンジされた演奏もありますが、原曲を崩しすぎているので個人的にはあまり好きではありません。
ぐんそう
ぐんそう

憧れの1曲だけど、自分のスキルではとても弾けそうにない。。

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