ハロウィンの「かぼちゃ」に関する疑問

 ハロウィンでみかけるオレンジ色のかぼちゃの飾りやランタン。みなさん違和感を感じませんか? 普段、僕たちが目にするかぼちゃの外見は緑色ですよね。それがハロウィンの季節になると突然、オレンジ色のかぼちゃがでてきます。このオレンジ色のかぼちゃって何でしょうか? また、そもそもなんでハロウィンにかぼちゃなんでしょうか?

なぜハロウィンでかぼちゃを使うの?

オリジナルはカブ

 ハロウィンで見かけるかぼちゃのランタンには魔除けの意味があります。ハロウィンの日に、うろつく悪霊から子供や農作物、家畜などを守るため、かぼちゃを怖い顔にくり抜いて悪霊を追い払おうとしたのが起源になります。ただ、ハロウィンの起源となった古代ケルト人の収穫祭では、かぼちゃではなく、「かぶ」をくり抜いて作ったランタンを使っていたそうです。

 それが、ハロウィンの習慣がアメリカに伝わった際、アメリカで入手しやすく、加工しやすいかぼちゃが使われるよう変わりました。ただ、現在でもハロウィン発祥の地であるスコットランドなどではかぶが使われています。

 近年、夏も終わり涼しくなると、街のあちらこちらでオレンジ色のかぼちゃやコウモリ、おばけを模した飾りが目に付くようになり、もうすぐ...

ジャック・オー・ランタン

 かぼちゃをくり抜いて作ったランタンを「ジャック・オー・ランタン」と呼びます。ジャック・オー・ランタンの由来は諸説ありますが、以下のようなものがあります。

昔、ある悪賢い男が悪魔を騙して死んでも地獄に落ちないという契約をしました。ところが、この男は死後に生前の行いの悪さから天国へ行くことができず、また、悪魔との契約によって地獄にも行くことができず、かぶに憑依してこの世をさまよっている。

オレンジ色のかぼちゃ

 かぼちゃには以下のような種類があって、外見が緑色のものとオレンジ色のものがあります。

【外見が緑色】
・西洋かぼちゃ
・日本かぼちゃ

【外見がオレンジ色】
・ペポかぼちゃ
・プッチーニ
・ベビーパム
・ハロウィンかぼちゃ
・アトランティックジャイアント

 わたしたちが普段食べているのは、「西洋かぼちゃ」になります。ハロウィンで使われる外見がオレンジ色のかぼちゃは、観賞用に使われることが多いようです。

ペポかぼちゃ、プッチーニ

 直径12~13cm程度、重さ200~300g程度の小型のかぼちゃです。一般家庭で飾りに使うには手ごろなサイズかと思います。

ベビーパム、ハロウィンかぼちゃ

 直径30~50cm、重さ5kg程度でサイズは中型のかぼちゃです。ジャックオーランタンを作成するのであれば、これくらいの大きさのものを選ぶといいですね。

アトランティックジャイアント

 重さ100kgを超えるようなものもあり、一般家庭で扱うのは難しいですね。わたしはホテルのエントランスで飾られているのを見たことがあります。見た目のインパクトが強く、多くの人の目を惹きます。

どこで買えるの?

 花屋さんやデパート、スーパー、雑貨屋などで買うことができます。食用というよりも観賞用のため、ホームセンターで売ってることもあります。Amazonでも小型のものは300円程度、中型のものは3,000円程度で売られていますよ。

 かぼちゃは1か月くらい日持ちするので、10月に入ってから購入するのがよいかと思います。

おまけ

 かぼちゃがでてくる物語で思いつくのが「シンデレラ」かと思います。魔法使いがかぼちゃを馬車に変えるシーンがありますが、あの時のかぼちゃは何色だったのでしょうか? 気になったので、ディズニーの映画を確認してみました。

こちらのかぼちゃもオレンジ色でした!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする