ボジョレー・ヌーヴォーの賞味期限は? いつまで飲めるの?

 ボジョレー・ヌーヴォーの解禁日に、つい、調子にのって何本も買ってしまった、買ってはみたけど飲みそびれてしまった、という方もいるかと思います。普通のワインは寝かせておくことで熟成されるけど、ボジョレー・ヌーヴォーはいつまで美味しく飲めるんだろう?という疑問がわいてきますが、本記事ではボジョレー・ヌーヴォーの賞味期限について説明したいと思います。

賞味期限の指定はないが、飲み頃はある

 一度開栓すると、ワインが空気に触れて酸化し、味わいが落ちていくため、できるだけ早く飲んだ方がよいのは、他のワインと同じです。では、未開栓の状態であればいつまでに飲むのがよいのでしょうか?

 ボトルに賞味期限は記載されていませんが、一般的には、熟成させずにフレッシュな味わいを楽しむため、その年のうち、もしくは遅くとも翌年の春までに飲むのがよいとされています。

 通常のワインは、ブドウを収穫した後、ワインに醸造し、熟成期間をとってから発売されるため、早くても収穫から販売まで半年以上の期間を必要とします。高級ワインは熟成に2~3年以上かけるため、さらに多くの期間を必要としています。
これと比べて、ボジョレー・ヌーヴォーは、通常のワインと製法が異なり、収穫から2~3か月で販売されます。販売までの期間が短いのは、ボジョレー・ヌーヴォーは、通常のワインのように長期間熟成させて味に深みを出して楽しむものではなく、フレッシュさを楽しむために作られた早飲み用のワインだからです。

 そしてこのフレッシュな味わいを楽しむには、極端な話、ビン詰めされた時が一番の飲み頃になります。そして、2~3か月程度がフレッシュさを楽しむ限界になります。そのため、年内には飲み切るのがよいとされているんですね。

 ワインに詳しくない人でも「ボジョレー・ヌーヴォー」というワインを知っているかと思います。解禁日がくるまで飲んではいけないという特別さから...

熟成させることはできないの?

 早飲み用のワインであるボジョレー・ヌーヴォーですが、熟成できないかというと、そういうわけではありません。フレッシュさが売りのボジョレー・ヌーヴォーですが、熟成させると酸味が柔らかくなって飲みやすくなるなど味わいが変化していきます。一般的ではありませんが、中には好んで熟成させる方もいるようです。

 通常に販売されているボジョレー・ヌーヴォーは750mlのボトル売りで1,000~2,000円程度ですが、この程度の価格帯のものは熟成させずに素直に早めに飲み切った方がよいです。優秀な作り手が製造したもの(3,000円以上が目安)であれば、2~3年熟成させて飲むことができるようです。

まとめ

 ボジョレー・ヌーヴォーの賞味期限や飲み頃について述べてきましたが、生産者の意図をくみ取ると、フレッシュさを楽しむのがよいのではないでしょうか?早飲みのワインには、それに合った楽しみ方があり、また、ボジョレー・ヌーヴォーは年によって、味わいが変わるため、それだけでも十分楽しめると思います。欲張りな方は、2本購入し、1本はその年のうちに飲み、もう1本は熟成させて飲むという楽しみ方もアリですね。その場合は、ワインセラーに保管したり、野菜室に寝かせた状態で保管する等、最低限のケアはしてください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする