エンパイアステートビル~ニューヨークを象徴するビル

ニューヨークを象徴するビルとして知られるエンパイアステートビル

映画でも古くは「キングコング」から「スーパーマンⅡ」「インディペンデンス・デイズ」「スパイダーマン」など多数の作品で登場しています。

本記事では、こんなエンパイアステートビルについて紹介します。

どんな建物なの?

外観の特徴

まずは、エンパイアステートビルの場所と外観を紹介する動画を作成しましたので、どうぞ!

【空撮風動画】エンパイアステートビル
エンパイアステートビルはタイムズスクエアやウォール街や国連本部があるニューヨークの中心部であるマンハッタン島にあるビルです。

地上102階建てのオフィスビルで高さは443.2mあります。全103階のうち、76階がオフィスとして使われており、エレベーターは73基もあります。

頂上にあるアンテナはニューヨーク・エリアのテレビやラジオの電波塔としても使われています。


(通りから見上げたエンパイアステートビル)

名前の由来

このビルの名前はニューヨーク州のニックネーム「Empire State」(帝国の州)からつけられました。
アメリカの州にはそれぞれ愛称がつけられています。

例えば、
 カリフォルニア州は「Golden State」(黄金の州)
 テキサス州「Lone Star State」(1つ星の州)
 フロリダ州は「Everglade State」(沼地の州)
 ハワイ州は「Aloha State」(アロハの州)

あー坊
あー坊

名前からしてニューヨークを象徴するビルとして建てられたんだね。

ニューヨークでの高層ビル建設競争

1908年の47階建186m(当時世界一)の「シンガービル」の完成からニューヨークでの高層ビル建設の競争が始まりました。

1909年には50階建213m(当時世界一)の「メトロポリタン生命保険会社タワー」が完成。

1913年には57階建241m(当時世界一)の「ウールワースビル」が完成。

1920年代になると、ビルの高層化競争が本格化しますが、この要因としては以下があったと言われています。

・鉄骨骨組構造の発達
・地価高騰や高層ビルの広告的価値の認識
・エレベーター技術の進歩

1930年に77階建282m(当時世界一)の「クライスラービル」が完成すると、同年に70階建283mの「40ウォールストリート」が世界記録を更新します。すると、さらに同年に「クライスラービル」が増築して高さ310mとなり、世界一の座を奪還します。

不毛な競争が続く中、高さ世界一を目指して1930年にニューヨーク州知事のアル・スミスの指示で「エンパイアステートビル」の建設が始ました。
そして、翌年の1931年わずか1年45日で102階建443.2mのビルが完成します。
とにかく高さ世界一になることが重視されたため、ビルの構造は単純で工事も徹底した効率化が図られたそうです。

ぐんそう
ぐんそう

日本で最も高い60階建て高さ300mの「あべのハルカス」が完成に4年以上かかったことを考えると、驚異的なスピードだったと言えるね。(ビルの構造が異なるので単純比較はできませんが)

20世紀前半の高層ビル建設の競争はエンパイアステートビルの完成をもって終了します。

その後、エンパイアステートビルは1974年に110階建526mの「ワールドトレードセンター」が完成するまでの42年間、世界一高い高層ビルとして君臨しました。

2020年現在、ドバイの「プルジュ・ハリファ」が高さ828mで高層ビルの高さ世界一です。
ただ、サウジアラビアにて高さ1,000mを超える「キングダム・タワー」が建設中で、記録更新される見込みです。

2か所ある展望台

86階102階の2か所に展望台があります。

86階の地上320mの高さにある展望台は屋外になっており、ニューヨークの街を一望することができます。特にここから見える夜景が素晴らしく、多くの人が訪れる観光スポットとなっています。

それに対し、102階の展望台は86階の展望台よりも60m高いのですが、小さな窓越しにしか外を眺められないため、86階の展望台の方が人気があります。


(86階展望台からの眺め)

86階の展望台のみのチケットは37ドル、86階と102階の両方の展望台へ行けるチケットは57ドルになります。

エンパイアステートビルの営業時間は8:00~翌2:00ですが、上りの最終エレベーターは1:15頃になります。
はーちん
はーちん

!!!
深夜2時まで営業って!

完成後のエピソード

完成したものの・・・

エンパイアステートビルは当時のフーバー大統領がワシントンからビルの照明の点灯ボタンを押して華々しくオープンしました。

ところが、1929年10月29日の株式市場の暴落(ブラックチューズデー)から始まった世界恐慌の影響で1940年代までオフィス部分の多くが空室でした。

そのため、「エンプティ(空の)ステート(状態)・ビルディング」(Empty State Building)と揶揄されることもありました。

B25爆撃機の衝突事故(1945年)

1945年7月28日、ニューアーク空港に着陸しようとしたB25爆撃機が濃霧のため、エンパイアステートビルの79階に衝突し、機体が建物に突入しました。

この事故で乗員3名を含む14名が亡くなりました。
不幸中の幸いで爆撃機は目的地が近く残量燃料が少なかったため、火災の規模は小さく、建物の構造への被害は少なく済み、事故後2日でビルの営業を再開しました。

この事故をきっかけに高層ビルは飛行機が衝突しても倒壊しない構造になるよう設計されるようになりました。

それでも、2001年のアメリカ同時多発テロ事件では、同じニューヨークにあるワールドトレーダーセンターに旅客機が突っ込み、ビルは倒壊してしまいました。
これは旅客機突入による直接的な衝撃ではなく、その後に引き起こされた火災によって、ビルの構造部材(鉄骨柱など)の強度が著しく低下したことが原因と考えられています。

ライトアップ

1976年からエンパイアステートビルは夜になるとライトアップされるようになりました。

特にイベントのない日は白色にライトアップされますが、近年はLEDライトを使用して、様々な表現がされるようになりました。

日本にて東日本大震災が発生した2011年には、被害にあった日本国民との結束を示すため、日の丸色にライトアップされました。
Illuminating Extinction: Projecting a Snow Leopard on the Empire State Building
ライトアップされるエンパイアステートビル

観に行くには

アクセス

エンパイアステートビルへの行き方はここで紹介するまでもなく、ニューヨークに来て、上を見上げれば分かるとも言われます。

最寄り駅は地下鉄BDFMNQR線の34丁目駅になります。

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